米国がH20チップ対中禁輸を緩和、NVIDIAがTSMCへ30万個追加発注──中国市場でGPU需要再燃

TSMC logo and chip 半導体情報

 米政府がNVIDIA製H20チップの対中販売規制を緩和。これを受けて中国市場のGPU需要が再び活性化し、NVIDIAはTSMCへ30万個の追加生産を要請。出荷には輸出許可が必要なものの、サプライチェーン再構築に向けた動きが加速中。先端プロセスへの影響やTSMCの今後の展望など、半導体業界の最新動向を詳しく解説。

Source: 經濟日報、ロイター

米国の規制緩和でH20市場が再活性化

 米国政府がNVIDIA製H20チップの中国向け販売禁止を緩和したことを受け、中国市場で再び需要が急拡大。NVIDIAはTSMC(台積電)に対して30万個規模の追加注文を発出。これは昨年販売総数の3割に相当し、TSMCの先端プロセス「N4(4nm)」の稼働にも大きな弾みをつける見込みだ。

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出荷には輸出許可が必要、手続きは難航中

 一方で、今回のチップ出荷には米商務省による輸出許可が必要。NVIDIAは「近日中に承認予定」としているが、現時点で許可は下りておらず、中国企業には注文量の予測を含む追加書類の提出を求めている。サプライチェーンの再構築には最大9ヶ月を要するとの見通しもあり、即時再生産の計画はまだ立っていない。

NVIDIA and TSMC

輝達(NVIDIA)が台積電(TSMC)に追加発注

◆追加発注の内容
中国市場向け専用の「H20」AIチップを30万個増産へ。

◆製造プロセス
台積電の5nmファミリーに属する「N4(4nm相当)」プロセスで製造・

◆背景と意義
阿里巴巴(アリババ)、字節跳動(バイトダンス)、百度(バイドゥ)、騰訊(テンセント)など中国のクラウド大手によるAI投資が非常に活発であることを示唆。

◆恩恵を受ける台湾企業
台積電、鴻海グループの工業富聯(Foxconn Industrial Internet)、英業達(Inventec)、神達(MiTAC)などが受益。

サプライチェーン再始動、在庫依存からの転換へ

 これまでNVIDIAは60〜70万個の既存在庫に依存してきたが、今回の追注文により供給方針を転換。TSMCとの生産体制を再稼働させる方向で動いている。中国ではテンセント、バイトダンス、アリババなどのテック企業が、禁令前からH20チップをAIモデル開発用途で大量購入していたこともあり、再出荷に向けた市場の準備は進んでいる。

TSMCにとっては好材料、市場の期待高まる

 TSMCの魏哲家会長も以前の決算説明会で「顧客の好機はTSMCの好機」と語っており、今回の大口受注が同社の業績に好影響を与えるとの期待が高まっている。規制緩和によって先端プロセスの需要がさらに加速するとみられ、台湾半導体業界へのポジティブなインパクトが注目されている。

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