2025年第2四半期のエンタープライズSSD市場は、NVIDIA「Blackwell」プラットフォームの出荷加速と北米クラウド事業者によるサーバー増設が需要を牽引し、前期比12.7%増の約51億ドルを達成。DDR4不足や基板供給遅延が影響する中、AI対応技術の進化や中国系メーカー台頭が競争軸に。各社の戦略に注目集まる。
2Q25 エンタープライズSSD(eSSD)市場総括
2025年第2四半期(2Q25)のエンタープライズSSD市場は、NVIDIAのAIプラットフォーム「Blackwell」の出荷本格化と北米クラウド事業者(CSP)によるサーバー増設を受け、売上高が前期比12.7%増の51億ドルに達しました。一方、DDR4メモリの品薄やコントローラIC基板のリードタイム延長が一部で供給制約をもたらしました。
Source: Trendforce – AI and General Server Demand Drive 2Q25 Enterprise SSD Revenue Up 12.7%
エンタープライズSSD(eSSD)とは
サーバーやデータセンター向けに設計された高耐久・高性能のソリッドステートドライブです。一般PC向けSSDに比べて厳格な品質管理と高い書き込み耐性を備え、データベース処理や仮想化、AI推論などのミッションクリティカルなワークロードに最適化されています。
売上伸長の要因
- NVIDIA「Blackwell」搭載サーバーの本格導入
- 北米CSPによる一般サーバー需要の継続的拡大
- 大容量SSDへの移行ニーズの高まり
これらが相まって企業向けストレージ需要を牽引しました。
今後の競争軸
- AIワークロード向け技術の高速サイクル化
- 中国系ベンダーの攻勢と国際勢のシェア争奪
- 新旧生産キャパシティの最適化と需給調整
需給ギャップが常態化する中、精緻な計画と柔軟な供給体制構築が鍵となります。
主要ベンダー別実績
- Samsung:売上約19億ドルで首位を維持。北米CSPで広く採用され、DDR4不足を回避。
- SK Group(SK hynix+Solidigm):約14.6億ドル(前期比+47.1%)で過去最高を更新。
- Micron:約7.85億ドル(–7.9%)で3位。大容量製品の立ち上げ遅延が成長を抑制。
- Kioxia:約7.5億ドル(+32.5%)で4位。ハイブリッドボンディング技術がAI性能を強化。
- SanDisk:約2.13億ドル(–8.2%)で5位。エンタープライズ比率が低く、次世代開発に注力。
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