サムスン首位復活!2025年4QのDRAM市場はAI需要拡大による価格ラリーで売上高が前期比29.4%増の535.8億ドルに到達。HBMやRDIMM調達が加速し、供給不足が顕著化。サムスンはASP上昇幅最大でシェア36%へ拡大し首位奪還。SK hynixはHBM比率で安定も微減、Micronは交渉タイミングで出遅れ。台湾勢やOthersは「棚から牡丹餅」的に恩恵を享受し存在感を強化。2026年1Qのさらなる価格急騰予測へつながる重要局面。
Samsung首位復活!価格ラリーが描くDRAM市場の新章
TrendForce(台湾の半導体市場調査会社)の最新調査によれば、2025年第4四半期のDRAM市場はAI需要拡大による「価格ラリー」に突入しました。LLM(Large Language Model;大規模言語モデル)の用途が訓練から推論へ広がり、CSP(Cloud Service Provider;クラウドサービスプロバイダー)がAIサーバーだけでなく汎用サーバーにも投資を拡大。これに伴い、HBM3eやLPDDR5Xに加え、RDIMM(Registered Dual In-line Memory Module)まで調達対象が広がり、従来型DRAMの契約価格が急騰しました。
市場全体の熱狂
- 業界売上高:5,357.8億ドル(前期比+29.4%)
- 価格上昇:従来型DRAM契約価格+45〜50%、従来型DRAM+HBMのブレンド価格+50〜55%
- 供給不足:需要と供給のギャップ拡大により、サプライヤーの価格決定力が大幅に強化
4Q25 DRAMベンダー別売上ランキング

Samsung首位復活の意味
Samsungは第4四半期に193.0億ドル(+43% QoQ)を記録し、市場シェアを36%へ拡大。ついに首位を奪還しました。
- ASP(平均販売価格)上昇幅最大:+40%でトップ3中最強
- HBM事業拡大:AI需要に直結する分野で優位性を確保
- 戦略的勝利:価格ラリーを最大限に活かし、シェアを取り戻す構図
この「首位復活」は、単なる数字の勝利ではなく、AI時代のメモリ覇権を再び握り直した象徴的な瞬間です。
他社の動向
- SK hynix:HBM比率が高く安定的だが、シェアは微減。
- Micron:契約交渉のタイミングが早く、価格上昇幅が限定的。シェアは3.3ポイント減少。
- Nanya:+54.7%成長で営業利益率39.1%へ急拡大。成熟ノード製品で供給ギャップを埋め、存在感を強化。
- Winbond:+33.7%成長。20nm DDR4 4Gb製品が牽引し、まさに「棚から牡丹餅」的に価格ラリーの恩恵を享受。
- PSMC:+0.6%成長と小幅ながら、Micronとの技術ライセンスを背景に「棚から牡丹餅」的に次の拡張フェーズへ布石か?!
- Others(その他):+44.5%成長で市場シェア7.1%へ拡大。中小ベンダーも価格ラリーの波に乗り、全体の底上げに寄与。
まとめ
2025年第4四半期は、AI需要拡大が引き起こした価格ラリーによって、DRAM市場全体が急成長しました。
- Samsungが首位復活し、AI時代の覇権を再び握り直す象徴的な四半期。
- SK hynixはHBMで安定を確保するもシェア微減。
- Micronは交渉タイミングの影響で出遅れ、シェアを落とす結果に。
- 台湾勢やOthersは「棚から牡丹餅」的に恩恵を享受し、成熟ノードや隙間市場で存在感を拡大。
この四半期は、各社の戦略が鮮明に分かれた「分水嶺」であり、2026年第1四半期のさらなる価格急騰予測へとつながる重要な局面となりました。
参考文献
TrendForce: Price Rally Drives 4Q25 DRAM Revenue Up 29.4%; Samsung Regains No. 1 Market Share
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