2025年のNAND市場はAI特化SSDと低価格SSDの二極化が進行。ハイニックスは300層超NANDでAINファミリーを展開しAI処理を加速。サムスンは第8世代V-NAND搭載PM9E1でAIスーパーコンピュータと一般市場を攻略。価格破壊が進む中、高性能SSDが普及し、市場要求に沿った柔軟なNAND開発が不可欠だ!
ハイニックス:AI特化SSD「AINファミリー」で差別化
- 技術基盤:第7世代以降の300層超3D NAND
- ラインナップ:
- AIN P(Performance):大規模AI推論・学習向け
- AIN B(Bandwidth):HBF採用でI/Oボトルネック解消
- AIN D(Density):QLCベースでペタバイト級容量を実現
- 戦略的意義:従来のエンタープライズSSDを超える性能で、AI処理の高速化を狙う
👉出典: SK hynix プレスリリース
👉出典:Tom’s HARDWARE
サムスン PM9E1:第8世代V-NAND+NVIDIA DGX Spark採用
- 性能:PCIe 5.0対応、リード最大14.5GB/s、ライト最大13GB/s
- 効率性:5nmコントローラ搭載、電力効率50%以上改善
- 採用事例:NVIDIAの最新AIスーパーコンピュータ「DGX Spark」に正式採用
- 戦略的意義:
- サムスンはNVIDIAとの協業を通じAIサーバー市場に深く浸透
- HBM3E/HBM4などメモリ製品群と組み合わせ、AIインフラ全体を支える立場を強化
- 競合ハイニックスやマイクロンに対する強力な差別化要素となる
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👉出典: Samsung PM9E1 製品情報
👉出典: NVIDIA DGX Spark 公式概要
サムスン 990 EVO Plus:コンシューマ市場での価格破壊
- 第8世代V-NAND TLC採用
- 性能:リード最大7,250MB/s、ライト最大6,300MB/s
- 市場動向:Amazonで大幅値下げが進み、高性能SSDが一般ユーザーに普及
- 戦略的意義:在庫調整と普及拡大を両立し、コンシューマ市場でのシェアを維持

出典: Samsung 990 EVO Plus 製品ページ
出典:アマゾン
市場比較:AI向け vs コンシューマ向け
| 項目 | AI向け市場 | コンシューマ市場 |
|---|---|---|
| 主力製品 | ハイニックスAINファミリー、サムスンPM9E1 | サムスン990 EVO Plus |
| NAND世代 | 300層超NAND、第8世代V-NAND | 第8世代V-NAND TLC |
| 性能 | 最大14.5GB/sリード、100M IOPS級 | 最大7,250MB/sリード |
| 容量 | ペタバイト級QLC SSD | 最大4TB |
| 用途 | AIサーバー、スーパーコンピュータ | 一般PC、ゲーミング |
| 価格動向 | 高価格・付加価値重視 | 価格破壊・低価格化 |
総括
2025年のNAND市場は、AI特化SSDと低価格SSDの二極化が進行。
- ハイニックスはAI処理に特化したAINファミリーで差別化を図り、
- サムスンは第8世代V-NAND搭載PM9E1をNVIDIA DGX Sparkに供給することでAIスーパーコンピュータ市場を攻略。
- 一方でコンシューマ市場では990 EVO Plusの価格破壊が進み、一般ユーザーにも高性能SSDが普及。
結果として、メーカー各社は「AI向けの高性能化」と「コンシューマ向けの低価格化」という相反する要求に応える柔軟なNAND開発を迫られている。
要約
2025年のNAND市場は、AI向けの高付加価値SSDとコンシューマ向けの低価格SSDという二極化が進行中。ハイニックスはAI特化型戦略を推進し、サムスンは第8世代V-NANDでAIスーパーコンピュータと一般市場を同時にカバー。今後は、AI需要が技術革新を牽引する一方で、コンシューマ市場では価格破壊が続く。結果として、市場要求に沿った柔軟なNAND開発が不可欠となり、メーカー各社は「高性能化」と「低価格化」を同時に満たす戦略を迫られるだろう。


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