AI需要爆発でNAND減産、SSD価格2026年初頭に2倍へ高騰!今後も継続上昇見込み|サムスン・SKハイニックスの戦略

Samsung SSD 半導体情報

 AI需要の爆発によりNANDフラッシュの供給が絞られ、サムスン電子とSKハイニックスが減産を実施。これが引き金となりSSD価格は2026年初頭に前年水準の約2倍へ高騰し、今後も継続的な上昇が見込まれる。AIサーバー向け需要が優先されPC向け供給が削減される中、DRAM価格も同時に上昇し半導体市場は「超好況期」と「高価格時代」が重なる異例の局面に突入。消費者やPC市場に深刻な影響を与えている。

AIブームがもたらすNANDフラッシュの新局面
〜サムスン電子・SKハイニックスの減産戦略とSSD価格高騰〜

背景:AI需要の爆発的拡大

 AIの進化は半導体市場を根底から揺さぶっています。NVIDIAの次世代AIアクセラレーター「Vera Rubin」には1台あたり1152TBのSSDが搭載されるとされ、従来製品の10倍以上の容量を誇ります(参考:NVIDIA Vera Rubin)。これにより2026年には3,460万TB、2027年には1億1,520万TBという途方もない新規需要が発生すると予測されています。

サムスン電子・SKハイニックスの減産方針

  • サムスン電子:昨年490万枚 → 今年468万枚へ減産
  • SKハイニックス:昨年190万枚 → 今年170万枚へ減産

 両社は世界シェアの60%以上を握りながらも、供給を絞る戦略を選択しました。長期的に収益性が低迷していたNAND事業を、AI需要という追い風で収益源へと変える狙いが鮮明です。

TLCからQLCへの転換

 AIデータセンター向け大容量SSDに適したQLCへの移行が進んでいます。設備セットアップ、安定化期間、初期歩留まり低下などの要因により、自然な生産量減少は避けられません。技術転換そのものも「供給制限」として作用しています。

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中国YMTCの台頭

 中国YMTCは供給量を増やし存在感を強めています。これに対抗するため、サムスン電子とSKハイニックスはモバイル・PC向け供給を減らし、サーバー・企業向けにシフト。収益性を守りつつ市場構造をコントロールする姿勢が見えます。

SSD価格高騰の現実

 人気の高いSSD(WD_Black SN7100 NVMe SSD WDS100T4X0E)は2025年11月の時点では14,000円前後だったが、2026年1月23日時点では、価格は倍の約28,000円に高騰。昨年の予想通りに、SSD価格の高騰に直面した。
 2026年のNAND減産計画により、さらなるSSD高騰が見込まれ、消費者に深刻な影響を与える。 NAND各社揃って、AIサーバー向け需要が優先され、PC向け供給が削減されたことが大きな要因です。主要メーカーによる減産と供給制限が背景にあり、「カルテル的構造」だ

SSD価格推移
価格.comより抜粋。人気のWD SSDが価格上昇の一途。昨年2025年と比べて2倍に高騰。今後も価格上昇が見込まれる。

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DRAM価格も同時に上昇

 NANDだけではありません。DRAM価格もAI用途やサーバー需要の影響で上昇傾向にあります。DDR5メモリを中心に価格が高止まりし、ストレージとメモリの両方で「高価格時代」が到来しています。

まとめ

 サムスン電子とSKハイニックスの減産は、AI需要の爆発的拡大を背景に、SSD価格を2025年に約2倍へ押し上げました。そして2026年現在は、2026年11月の水準と比べてもさらに約2倍に達しています。DRAMも同時に価格上昇しており、半導体市場は「超好況期」と「高価格時代」が重なる異例の局面に突入しました。

 消費者やPC市場にとっては、ストレージとメモリの価格高騰が直撃する厳しい現実。今後の購入戦略は「早めの判断」が鍵となるでしょう。

参考記事

・NVIDIA Vera Rubin NVL72 次世代向けに構築された AI スーパーコンピューター。NVIDIA Vera Rubin NVL72
サムスン電子・SKハイニックス、今年NANDフラッシュ生産量を削減…『超好況期の利益最大化』

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