台湾旅行で外せない人気スポットの一つが「台北市立動物園」だ。アジア屈指の広さを誇る園内では、人気者のジャイアントパンダファミリーをはじめ、日本の旭山動物園から迎えたレッサーパンダ「茜茜(チェンチェン)」や、シンガポール動物園からやってきたマレーバク「星星(Bintang)」など、多彩な動物たちに出会える。
2026年7月2日には10日間の歳修(設備メンテナンス)を終えて再開園し、新たな展示やイベントもスタート。本記事では、再開園後の最新情報をはじめ、パンダの見どころ、アクセス、入園料金、おすすめの回り方まで、初めて訪れる人にも役立つ台北動物園の楽しみ方を詳しく紹介する。
台北動物園とは?まずは基本情報をチェック
台北市文山区・木柵エリアに位置する台北市立動物園は、日本統治時代の1914年に圓山地区で開園し、1986年に現在の木柵の地に移転した歴史ある動物園だ。敷地面積は約165ヘクタールと東京ドーム30個分以上にもおよび、東南アジア最大級の規模を誇る。園内は台湾動物区、熱帯雨林区、アフリカ動物区、鳥園、温帯動物区などに分かれ、350種以上、2500匹を超える動物たちが暮らしている。
開園時間と入園料
通常の開園時間は9:00〜17:00(最終入園16:00)。入園料は12歳以上が100元(約500円)、6〜11歳と学生が50元(約250円)、5歳以下は無料と非常にリーズナブルだ。なお夏休み期間の7・8月は土曜日の夜間開放(後述)もあり、16時以降に入園する場合は均一料金となる日程もあるため、訪問前に公式サイトで最新情報を確認しておきたい。
アクセス方法
最寄り駅はMRT文湖線の終点「動物園」駅。改札を出てすぐに正門があり、台北駅からは乗り換えを含めて30〜40分ほどで到着する。園内は起伏があり広大なため、正門から奥のエリアまでは有料シャトルバス(1回5元)を利用するのも賢い回り方だ。
旭山動物園から来園したレッサーパンダ「茜茜」を見に行こう

今回の再開園でひときわ注目を集めているのが、日本の旭山動物園から動物園間の保育交流によってやってきたメスのレッサーパンダ「茜茜」だ。台北市立動物園の発表によれば、茜茜は温帯動物区に搬入されて新しい環境に慣れ、飼育員と信頼関係を築いたのち、ユーカリ林のそばにあるレッサーパンダの活動場に姿を見せるようになったという。
レッサーパンダは中国語で「小貓熊」と表記され、ジャイアントパンダ(大貓熊)とは別種の動物だ。愛らしい丸い顔と赤茶色の毛並みが特徴で、木登りが得意な性質を持つ。動物園側も「遊客の皆さんは通りかかる際は静かに見守ってほしい」と呼びかけており、まだ環境に慣れている最中のデリケートな時期であることがうかがえる。会えるかどうかはタイミング次第という特別感も、旅行者にとっては訪問のモチベーションになるはずだ。
会えるエリアと観察のコツ
茜茜がいるのは温帯動物区、ユーカリ林に隣接する活動場エリア。物音を立てず静かに通り過ぎることが、姿を見せてもらえる一番のコツになる。日本語圏の旅行者にとっては、旭山動物園という縁のある施設からの来園という点でも親近感を持って観察できるはずだ。
新加坡動物園から来た馬來貘「星星(Bintang)」にも注目
もう一つの新顔が、新加坡動物園から迎えられたオスのマレーバク「Bintang(意味は「星」)」だ。台北市立動物園が2026年5月に参加した欧州動物園水族館協会(EEP)の域外保育プログラムを通じて来園し、1カ月の検疫期間を経て熱帯雨林区に搬入された。白黒のツートンカラーが特徴的なマレーバクは、東南アジアの熱帯雨林に生息する希少な哺乳類。星星に加えて、台湾動物区のウンピョウや熱帯雨林区のオランウータンの活動場にも、動物たちが木登りしやすいよう倒木や擬木の止まり木が新設されており、動物本来の垂直方向の動きを観察できるようになった点も見どころだ。
パンダも見られるよ!台北動物園はパンダファミリーに会える貴重なスポット
台北動物園の一番人気といえば、やはりジャイアントパンダ館だ。現在は「圓圓(ユエンユエン)」「圓仔(ユエンザイ)」「圓寶(ユエンバオ)」の3頭が暮らしている。2008年に中国大陸から贈られた團團(現在は逝去)と圓圓のペアから、2013年に生まれたのが圓仔。愛嬌のある性格で、誕生日ケーキをひっくり返してしまったエピソードは来園者の間で語り草になっている。2026年時点で、日本の上野動物園ではジャイアントパンダの返還が完了しており、アジアで気軽にパンダに会える動物園として台北動物園の存在感はさらに高まっている。

パンダ館見学のポイント
パンダ館は正門から徒歩約7分、屋外展示場1つと屋内展示館2つで構成される。冷房完備のため天候に左右されず観覧できるのも魅力だ。ただし人気エリアだけに休日は混雑しやすく、朝の開園直後に向かうのがベストタイミング。館内2階には軽食が取れるレストランやオリジナルグッズを扱うショップも併設されている。なお、パンダ館は毎月第1月曜日が休館となるため注意したい。
夏だけの特別イベントもチェック
再開園にあわせて、夏ならではの涼しいイベントも用意されている。正門広場の噴水は7・8月の毎日9時〜17時の間、毎正時に30分間稼働。さらに土曜日の夕方には、アフリカ動物区で「FUN雨淋」と呼ばれる限定の水撒きイベントが16時〜19時に15分おきに実施される。園内の遊歩道にもミスト散布があり、台湾の蒸し暑い夏を快適に過ごす工夫が随所に見られる。
詳しくはこちら👉【夜間開放】夜間開放20周年「夜之動物園」週六夜間開放系列活動
また2026年は動物園の夜間開放が20周年の節目を迎え、7月4日から8月にかけての9回の土曜日、開園時間が夜21時まで延長される。台湾動物区や子ども動物区、コアラ館、ジャイアントパンダ館に加え、今年は温帯動物区とペンギン館も初めて夜間開放の対象となり、昼とは違う動物たちの姿を観察できる貴重な機会だ。教育センター前の夜光ボディペイントコーナーや、複数のトンネルに設置された蛍光ライトの演出も予定されており、写真映えを狙う旅行者にもおすすめできる。
モデルコースと訪問のコツ
広大な園内を効率よく回るなら、開園直後にパンダ館へ直行し、午前中に屋内展示を中心に見学、午後は屋外の台湾動物区や温帯動物区へ回るルートが定番だ。今回のような新顔動物を目当てにする場合は、事前に動物園の公式サイトやSNSで「今、活動場に出ているか」の最新情報をチェックしてから向かうと無駄足を減らせる。台北市内からのアクセスも良く、猫空ロープウェイとあわせて半日〜1日の観光プランに組み込みやすいのも、台北動物園がリピーターの多い旅行スポットである理由だろう。


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