【驚愕の事実】最新DRAM<DDR4>スポット価格がついに暴走。史上初の出来事。

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遂に、DRAM(揮発性記憶用半導体)のスポット価格で、事件が起こるべくして起きた。旧規格のDDR4のスポット価格が高騰し、最新規格のDDR5の価格を上回った。

DDR4生産終了

【衝撃】DRAMメーカー、2025年末までにDDR3およびDDR4の生産終了を計画」でご紹介したように、DRAM主要3社(シェア97~98%を握る)が旧世代製品のDDR3とDDR4を生産終了することを発表しました。中国DRAM最大手の長鑫存儲技術(ChangXin Memory Technologies, CXMT)に政府補助金のもとで格安のDDR4が市場に投入されて、DDR4価格が搔きまわされ、DRAM大手3社は高性能のDDR5、HBMに注力する判断をしました。DDR4を生産終了することを発表しています。
一方、CXMTも中国の意地とメンツでAI向け高性能DDR5とHBMの覇権をめざすため、DDR4に注力しないことを発表しています。

そのため、DDR4の品不足から、DDR4の価格高騰が懸念されていました。

DRAMスポット価格

台湾の市場調査会社TrendForce傘下のDRAMeXchangeが示す最新データによると、驚愕することが発生しました。

DRAM-price-2024-11-29

2024年11月29日のDRAMスポット価格

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2025年6月25日のDRAMスポット価格

DRAMeXchangeの2024年11月29日と最新2025年6月25日のDRAMスポット価格を比べて載せています。
汎用DRAMのDDR4-3200MT/s 16Gbチップですが、昨年11月末時点で3ドル程度であったのに対して、最新スポット価格では、1Gx16で12.5ドル、2Gx8で8.556ドルまで跳ね上がりました。
そして、ついにDDR4スポット価格が、DDR5スポット価格を超える異常事態となりました。

台湾DRAMが棚から牡丹餅?!

台湾のDRAM最大手NANYA Technology(南亞)は、DRAM価格が下がった2023年から赤字続きでしたが、生産はやめずに在庫を増やしていました。NANYAの在庫は2025年第1四半期に過去最高の375.9億台湾ドルに達したが、今では、供給不足となる台風の目となっています。
確かに、NANYAの売上高は、2025年に入ってから上昇し始めました。

漁夫の利を得たもう1つの会社が、Winbond Electronics(ウインボンド、華邦)です。WinbondはDDR5の技術を有しておらず、DDR4製品のラインナップまでです。DDR5は16nm、12nmプロセスの高い技術力を要するため、事実上開発はストップしており、これまでの技術資産を活かして新規デバイス開発へのシフトを模索しているところでした(台湾新竹情報筋)。
ところが地政学的要因、AIブームの背景によるDDR4の価格高騰を受け、棚から牡丹餅、漁夫の利を得た格好です。

今後のDDR4は?

短期的には、DDR4高騰はしばらく続くと思われます。産業用途向け、特に組込み系の用途は残っており、また自動車産業では代替は急にはできません。最終的には、DDR5へ移行していくのは間違いないのですが、しばらくはDDR4高騰の恩恵にあずかるDRAMメーカーは笑いが止まらないことになるでしょう。

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